FXの醍醐味と言えばレバレッジを大きく掛けた短期売買で、トレーダーの多くがそちらを主流としていますが、FXは短期売買だけでなく中長期の投資にも適している資産運用方法です。
むしろ資産運用の世界は中長期投資がベーシックになっているので、初心者にとっては短期売買よりも中長期投資の方が良いと言えるでしょう。これには「時間軸」というキーワードが絡んできます。
投資の世界では時間軸が長ければ長いほど、勝ちやすいという常識があるのです。
短期売買よりも中長期投資の方が良い
なぜ、時間軸が長い中長期投資の方が勝ちやすく、初心者にとっておすすめなのでしょうか?
相場というものはジグザグに価格変動しながら動いていくのですが、より短期間で見るとこのジグザグの度合が増えます。段々と時間軸を伸ばしていくと大筋の動きが見えてくるのですが、この大筋の動きからズレた価格変動を「ノイズ」と言います。
短期売買では短い期間でポジションを取ったり決済したりするので、どうしてもノイズに振り回されやすく、市場の方向性を見誤ってしまうことが多々あります。これが短期売買における難しいポイントです。
対して中長期投資の場合は、短期売買よりも少ないノイズで市場を見定めれますから、その分価格変動を読むのが簡単になります。FXでは為替差益を得るのが目的ですから、将来の価格変動が読みやすいということは、すなわち勝ちやすいことを意味します。
このノイズを取り除いた状態で取引できるからこそ、初心者には最もオススメと言えるのです。
SWAPポイントで利益の底上げができる
これは選んだ銘柄によって変わってくるのですが、価格変動が読みやすいだけでなくSWAPポイントによる利益の底上げもあり、総じて利益を上げやすいのが中長期投資です。
このSWAPポイントを狙いに行くという戦略自体にも当然短期売買のようにノイズはありませんので、情報収集さえしっかりしていればベストなポジションが取りやすくなります。
例えば、思惑通りに価格変動せず差益分は微妙な利益になってしまったけれど、1年もポジションを持っていたおかげでSWAPポイントがたくさん貰えたので、年利で+5%のパフォーマンスが出せた、というものしっかりと計算してポジションを取れば可能です。
このように価格変動を正確に予測することが出来なくても、ちゃんとSWAPポイントで利益を上げられれば利益が出る計算になります。ですがどちらか片方だけではメリットが薄まってしまうので、どちらも考慮してポジションを取ることで安定した資産運用を上げることが出来るでしょう。