資産運用を検討していると、よくFX(外国為替証拠金取引)について目にしますが、一体どういった仕組みなのでしょうか?
なんだか難しい漢字が並んでいて、とっても取っつきにくそうに感じますが、実は仕組みは非常にシンプルで簡単。
そして為替とはどうやって利益を得られるのか?このたった一つだけ覚えれば、FXでの資産運用を検討するには十分です。
為替とは世界中の通貨に両替すること
まず為替というものついてザックリ解説します。
為替を簡単なもの置き換えると「両替」です。普段、私たちがする両替は紙幣や硬貨をより小さな単位にする行為ですが、為替は日本円をドル、またはドルをユーロに替える、などの違う国の通貨に両替するものです。
為替する機会は主に、海外旅行先の現地通貨を得るため、海外の商品やサービスを買うため、そして為替によって利益を得るため、この3つになります。
FXで資産運用をしていないと、普通の人は海外旅行する時ぐらいしか為替をする機会がないと思います。
為替した際によって得られる差益
では何故、両替するだけで利益が得られるのでしょう?日本円だけを使って生活していると気づきにくいですが、実は日本円も刻一刻とインフレやデフレなど様々な要因で価値が変動しています。
例えば、日本円の価値が下がり続け、ドルの価値が上がり続けている時、日本円をドルに両替したとしましょう。 1ドル=100円の時に円を売ってドルを買ったと仮定します。
その後、1ドル=110のドル高円安になった際にそこでドルを売って円を買い戻せば、1ドルにつき10円の差益がもらえます。これがもし100万円分を為替していたとすれば110万円になっており、差益で10万も儲かったということになりますね!
SWAPという金利でも利益を得られる
為替で利益を得るのは交換した際の差益だけではありません。
株式でいう配当にあたるものですが、通貨を発行&管理している中央銀行が定めた金利分をFXでも貰うことができます。
ただ株式のように通貨ごとに決まっているわけでなく、通貨と通貨(ペア)の金利差分を得る仕組みになっているので、どの通貨でどの通貨を買ったのか?ということが重要になってきます。
日本円の金利が0%、ドルの金利が1%と仮定し、先ほどと同じように円でドルを買ったとしましょう。定められた期日まで、円建てでドルを保有しますと差分の1%が金利として貰えるのです。
逆にドルを売って円を買っている場合、期日まで持っていると差分の1%をあなたが払わなくてはいけません。長期間の保有を前提とした投資をする場合には、気を付けなくてはなりませんね。
FXでの資産運用は差益と金利で考える
投資の種類によっては、差益しか狙えない、または金利しか貰えない、どちらか片方だけのものが多いですが、FXではどちらでもOKですし、どちらも利用することも可能です。
アメリカや中国など経済が安定して拡大している大国の通貨を買って差益を狙うも良し、金利が高い発展途上国や新興国の通貨を買って日本の金利の低さを利用して金利を貰うのも良し。
あなたの性格や資産状況によって好きなだけ組み合わせることができます。