FXは通貨に投資して資産を運用する投資方法です。通貨は国ごとによって違い、その国に住む国民にとって無くてはならない必要不可欠なものであり、その国の中央銀行が管理そして発行しており、まさに国と一体の金融資産です。
ということは国の経済状態の強弱は通貨の強弱ということになりますよね。この国の経済状態を測る上で重要になってくるのが「経済指標」というデータです。
ただ、経済指標はパッと見ただけでは何が何だかわからない、初心者にとって大きなハードルに感じます。確かに全て覚えるということは時間も掛かりますし難しいですが、最低限覚えておけば何とか付いていけるという経済指標がありますので、今回は重要な点に絞って覚えていきましょう。
雇用関係とインフレ関連の経済指標
どの国の経済指標であっても、絶対に抑えておきたいのが「雇用関係」と「インフレ関連」の経済指標です。最低限、この2つだけ抑えておけば目まぐるしく変わる相場に何とか付いていけるでしょう。
雇用情勢は経済状態と密接に関わっています。働く人が増えれば増えるほどGDPは上昇しますし、世の中に出回るお金の量とスピードは増えますし、国の税収も上がっていきます。そうなると結果的に国全体が豊かになっていき、その豊かさが次の豊かさを呼び込み、経済はさらに強くなっていくわけですから通貨も比例して強くなります。
次に物価が通貨に対してどれだけインフレしているかも重要です。インフレ率が高ければ通貨は弱いということになりますが、逆に低すぎれば経済成長が鈍化して通貨が弱まります。各国の中央銀行はインフレを適正に調整しなければならないため、時に金融緩和や引き締めなどを行い、通貨の強弱をコントロールしようとします。その力は非常に強く、長いトレンドを形成する要因となるのです。
GDPから見る国特有の経済指標
以上の2つさえ覚えれば何とかなりますが、国によっては重要視される経済指標というのがあります。全て国は同じような経済指標を作り発表しますが、国の特性によっては指して影響しないデータもあるのです。
その経済指標をどうやって見つけるかと言いますと、GDPを調べることで見えてきます。GDPは国の生産力の詳細を表すデータでもありますから、国の重要な産業などが一目瞭然に理解することができます。この重要な産業に関わる経済指標が、その国にとって重要な経済指標となるわけです。
といっても国ごとの重要な経済指標というのは調べればすぐに出てきますので、自分がトレードまたは投資しようとしている国の重要な経済指標を覚えておきましょう。
雇用関係とインフレ関連、そして国特有の経済指標さえわかれば大まかな流れに乗ることは可能です。細かな経済指標はその都度調べれば良いですし、少しずつ覚えていけば大丈夫です。