FXで資産運用を検討するのならば、把握しておきたいのが「どのようなリスクがあるのか」という所。投資する上ではリスクを把握しておくことは重要ですから、気になるのは当然のことですよね。
FXのは大から小まで含めると様々なリスクが存在します。FX会社が潰れるなどの避けることが難しい目に見えるリスクから、相場に張り付く時間が必要になるなどの生活的なリスクまでありますが、一番の重要な部分はやはり「資産の損失」についてのリスクです。
為替差損のリスク
FXで資産の損失は「為替差損」によって起こされます。
四文字熟語のようで難しく見えますが、買って売るという一連の取引終了後に価値が目減りすることを為替差損と言い、取引による損失のことを指します。
ちなみに通貨のみ取引に関わらず、株式や不動産などを外貨建てで買った場合にも為替差損は発生します。
世界各国の通貨はドルを中心に刻一刻とその価格が変化していきます。価格が上がりそうな通貨を買う、もしくは価格が下がりそうな通貨を売る、それによって利益(差益)を出すのが為替です。
上記とは逆に、価格が上がると思っていた通貨の価格が下がる、もしくは下がると思っていた通貨の価格が上がる、このように思惑と外れた場合は当然、損失(差損)が生じます。
利益が狙えるということは、損失を生む可能性もある。FXにおけるリスクとはリターンと表裏一体の存在なのです。
リスクの大小はレバレッジと比例する
FXにはレバレッジというシステムがあり、このシステムを使って大きい資産を動かして大きな利益を狙いに行きます。それがFXの最大の魅力、長所と言っても過言ではありません。
しかし、上記で「リスクとリターンは表裏一体」と述べたように、レバレッジが大きければ大きいほどリターンの見込みも大きくなりますが、リスクもそれにつられて大きくなっていきます。
ネットで武勇伝のように語り継がれている破産エピソードというのは、一攫千金を狙って過大なレバレッジをかけ、その結果見事にリスクが的中してしまった人のエピソードなのです。
こう言われるとFXでの資産運用を戸惑ってしまいますが、大事なことはリスクをコントロールすることです。
見込みリターンを低くする、資産を分割する、取引のタイミングをずらす、許容損失をあらかじめ決める、などリスクコントロールの方法は多種多様にあります。
ぜひ、レバレッジというシステムを最大限活かし、リスクを最小限に抑えた自分なりの運用方法を考えてみてください。